LEDビジョンは、最先端の技術を駆使して、高解像度と高輝度の映像を実現します。

この記事では、LEDビジョンの基本構造、光の発生原理、そして利用可能な解像度について詳しく解説します。

LEDビジョンとは

LEDビジョンとは、視覚的な情報を伝えるために高い解像度、高輝度の映像を表示させることができる技術です。鮮やかな映像を表示する能力は、大規模な催し物や宣伝活動での使用に理想的であり、昼夜を問わずに明るくクリアな映像を提供します。この技術がどのようにしてこれを実現しているのかを詳しく見ていきましょう。

LEDの光る仕組み

LEDビジョンの光は、LED(発光ダイオード)という小さな電子部品が正体です。LEDは電流を通すことで光を発します。具体的には、半導体のチップ上で作られた「pn接合」から成り立っており、この接合部に電圧を流すことで、電子がp型へと流れていきホール(正孔)にぶつかり、この衝突エネルギーが光として放出される仕組みです。この基本的な物理現象が、高い明るさを実現する理由です。

また、この仕組みはエネルギー効率が良く、長時間の使用に耐えうるため、大規模な催し物や宣伝活動に最適な選択肢となっています。

LEDを使用している理由

この技術が広く採用されている主な理由は、驚異的な明るさとエネルギー効率の高さにあります。LEDは自発光デバイスとして機能し、内部で発生した光を直接放出するため、外部光源が不要です。これにより、昼間でも鮮やかな映像が損なわれることなく、野外でも十分な見やすさを保てます。

さらに、長寿命と低メンテナンスを実現し、継続的なコスト削減に貢献します。

これらの特性が、多様な環境と厳しい使用条件下でも信頼性の高い選択肢としている理由です。

LEDビジョンの特徴と用途

この技術は、独特の特性から多岐にわたる用途に使われています。たとえば、スポーツスタジアムやコンサート会場では、広範囲にわたる視聴者に対して見やすい映像を提供する必要がありますが、これを実現できます。

また、野外の広告では、日差しが強くても見やすさを維持する必要があるため、高い輝度が重宝しているのが現状です。

さらに、カスタマイズが可能であり、曲面や非定形の映像が必要なデザイン要件にも柔軟に対応できます。

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LEDビジョンへの給電方法

給電方法は設置環境や規模に応じて異なりますが、一般的には「デイジーチェーン方式」を採用しています。これは、複数のパネルを数珠つなぎにして電源を供給する方法で、隣接するパネルから次のパネルへと電力が受け渡されるという仕組みです。

この方式は、設置が複雑な会場や大規模な宣伝用の映像においても、電源の確保と配線の簡略化を実現します。また、映像信号の伝送も同様にデイジーチェーンを用いることが多く、LANケーブルを介して効率的にデータを配信できるため、複雑な設定や追加の機材を必要とせずに済みます。

解像度とピクセルピッチ

LEDビジョンの解像度は、映像の鮮やかさと細かい部分の明瞭さを決定する要素です。ピクセルピッチとともに重要視する点です。ここでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

解像度とは

解像度は、パネルが表示可能なピクセルの総数を指し、通常、横と縦の数で表されます。たとえば、1,920×1,080の解像度は、横に1,920ピクセル、縦に1,080ピクセルを意味し、これが表示するものの鮮やかさを決める要素です。この解像度が高ければ高いほど、高画質で画像を表示し、細かなテキストや複雑な画像もクリアに表示されます。

とくに、大規模な催し物や宣伝活動で使用される場合、高い解像度の映像は視覚的インパクトを大きく高め、観客に強い印象を与えられます。

ピクセルピッチとは

ピクセルピッチは、隣接するピクセル間の中心から中心までの距離を指し、これは通常ミリメートル(mm)で表すのが一般的です。これが小さいほど、密集しており、画像はより高精細です。このため、ピクセルピッチが小さいと、近距離での視聴に適しており、展示会や店舗のディスプレイとして利用されています。

逆に、ピクセルピッチが大きいと、長距離からでも内容をはっきりと認識できるため、スポーツスタジアムや野外の広告に最適です。この選択は、使用環境と視聴者がどの程度の距離で映像を見るかに大きく影響します。

LEDビジョンの解像度

解像度は、映像の明瞭さを決定する要素です。正確な解像度の計算方法を理解し、適切なものを選択することは、イベントなどの成功に直接的に影響します。
ここでは、選ぶ際の重要なポイントを詳しく見ていきましょう。

解像度の計算方法

計算方法は単純で、縦と横のピクセル数を掛け合わせることで求められます。たとえば、幅が1,920ピクセル、高さが1,080ピクセルの場合、1,920×1,080=2,073,600ピクセルです。この数値が大きいほど、高い解像度を意味し、映像や画像の細部が鮮やかに表示されます。

ピクセルピッチと視認距離

ピクセルピッチは、ピクセル間の距離を指し、解像度と密接に関連しています。これが小さいほど、多くのピクセルが1平方インチ内に収められ、結果として高い解像度の映像や画像が表示されるといった仕組みです。

適正な視認距離は、一般的にピクセルピッチが1mmの場合、最適な視認距離は約1.16mです。この距離を基準に、設置環境に応じて最も適したものを選びましょう。

ディスプレイのサイズと解像度

一般的に、大きな画面を選ぶほど、高い解像度が求められることが多いですが、視聴距離や設置場所の環境によって最適な解像度が異なります。たとえば、広いスタジアムやコンサート会場では、遠くからでもはっきりと映像を認識できるように、大きな画面と適度な解像度が必要です。

逆に、小規模な会場や近距離での視聴が前提の場所では、高い解像度が求められる場合があります。これらの要因を考慮し、コストと性能の最適なバランスを見つけることが重要です。

LEDビジョンの解像度の選び方

適切なLEDビジョンの選択は、用途と設置環境に応じて、最も効果的な解像度とサイズのバランスを見つけることから始まります。ここでは、選ぶ際に考慮すべきポイントを具体的に解説します。

用途を考える

選定において最も重要なのは、用途を明確にすることです。たとえば、宣伝活動や情報の伝達を目的とする場合、見やすくて、遠い距離からでもはっきりと内容が認識できる解像度が求められます。一方で、コンサートやイベント会場での使用では、視覚的なインパクトと細部の明瞭さが重要になり、高い解像度のビジョンが適しています。

また、店舗内装や小規模な展示では、細かなテキストや画像を鮮やかに表示できる高い解像度が必要です。用途に応じた解像度を選ぶことで、コストパフォーマンスも最適化されます。

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解像度とビジョンサイズのバランスを考える

解像度とサイズのバランスは、見やすさに直結します。大きな画面で解像度が低いものを選ぶと、ピクセルが粗くなり、画質が低下してしまうので注意が必要です。逆に、必要以上に解像度の高いものを小さなサイズで使用すると、無駄にコストがかかり、設置場所に対して過剰なスペックとなることがあるでしょう。したがって、画面の大きさと設置場所での平均視認距離を考慮して、適切な解像度を選ぶようにしましょう。

たとえば、公共の広場や大通りに面するビジョンでは、大きなサイズでも視認距離が長いため、適度な解像度で十分な効果が得られることが多いです。

LEDビジョンを選ぶ際にほかに考慮すべきこと

LEDビジョンを選定する際には、解像度やサイズだけでなく、輝度、視野角、リフレッシュレート、使用環境に応じたモデルの選択、メンテナンスの容易さ、そして製品の重量など、多くの要素を考慮する必要があります。

輝度

LEDビジョンの輝度は、屋外での使用において重要です。一般的に屋内モデルでは1,000cd/平米、屋外モデルでは6,000cd/平米の輝度が求められることが多いです。LEDビジョンは直接光を放つため、同じ輝度値でも液晶ディスプレイよりもはるかに明るく感じられます。

また、多くのユーザーが全輝度で使用することは少なく、実際の環境に応じて輝度を調整することが多いです。したがって、最大輝度よりも、調整後の実用輝度がどれほどの視認性を提供するかが重要です。

視野角度

LEDビジョンの視野角は、画面からどれだけ離れた位置からでもコンテンツを正確に視認できるかを示します。水平方向と垂直方向の視野角を確認することが大切です。屋外や高所に設置されるビジョンでは、垂直方向の視野角が広いほど、下方からの視認性が高まり、より多くの観客に対して効果的に情報を届けられます。

このため、設置環境や観客の位置に応じた適切な視野角のモデルを選択することが、情報伝達の効率を最大化させます。一般的なLEDビジョンは水平方向に120度、垂直方向に120度の視野角を持っていることが多いです。

リフレッシュレート

リフレッシュレートは、1秒間に画像を何回更新するかを示す指標です。たとえば、1,920Hzのリフレッシュレートは、1秒間に1,920回画像が更新されることを意味します。この数値が高いほど、動きが速い映像でも滑らかに表示され、視聴者に快適な視覚体験を提供します。カメラで撮影されるイベントでは、高いリフレッシュレートが必要とされることが多いです。カメラに映った際の画像のちらつきを防ぎ、映像がテレビやインターネットでシェアされる際も高品質を保てます。

屋内・屋外モデルの違い

LEDビジョンは屋内用と屋外用のモデルがあり、それぞれの使用環境に適した特性があります。屋内モデルは通常、輝度が1,000cd/平米程度で、日常的な照明下での使用に適しているモデルです。一方、屋外モデルは輝度が5,000〜7,000cd/平米と高く、直射日光の下でも視認性を確保するために設計されています。

また、屋外モデルは防水防塵機能が備わっており、雨やほこりからデバイスを守ることが可能です。屋内モデルを屋外で使用すると、性能が低下したり故障の原因になるため、用途に応じて適切なモデルを選びましょう

メンテナンス方式

メンテナンスは、大きく分けるとフロントメンテナンスとリアメンテナンスの2種類があります。フロントメンテナンス方式は、パネルの前面からメンテナンスが可能で、スペースが限られた場所で便利です。この方式では、設置後も、容易にパネルを取り外して内部の修理や交換が行えます。

一方、リアメンテナンス方式は、パネルの背面からのアクセスが必要で、主に設置スペースが豊富にある場所で採用されます。この方式は、パネルの背後にメンテナンス用の通路が必要となり、設置環境によってはコストが増加する可能性があるので注意しましょう。

重量

ユニットの重量は、設置場所の構造設計に大きく影響します。ユニットが重いほど、それを支えるための構造が頑丈である必要があり、設置コストが高くなることもあるでしょう。現代のユニットは軽量化が進んでいますが、大規模なビジョンの場合、全体の重量が重くなってしまいます。野外用の大きいものでは、耐候性と耐荷重のバランスを適切に取ることが求められます。ユニットの重量やそれに必要な支持構造を事前に把握し、設置計画を慎重に行うことが重要です。

LEDビジョンの活用場面

LEDビジョンはその高い輝度と柔軟性から、さまざまなシーンで効果的に使われています。広告や集客、イベント会場での使用、演出、情報共有など、その用途は多岐にわたります。

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広告や集客

目を引く明るさと映像で、広告や集客に効果的です。繁華街や交通の要所に設置されたパネルは、通行人や車に対して効果的にメッセージを伝えられます。夜間でもその明るさが保たれるため、24時間広告の効果を最大限に発揮します。また、季節のイベントや特別なプロモーションをリアルタイムで更新し、タイムリーな情報提供が可能です。

イベント会場

イベント会場では、来場者に対する情報の伝達や、臨場感あふれる演出に不可欠なツールとなっています。コンサートやスポーツイベントでは、遠くの観客にも細部までクリアに映像を届けることができ、全員が一体となってイベントを楽しむことが可能です。また、展示会やコンベンションでは、ブースを際立たせ、訪れた人々の注意を引きつけるために利用されます。

演出

店舗や公共の場、イベントスペースにおいて、空間を彩る演出ツールとしても活用されることが多いです。特定のテーマや雰囲気に合わせた映像を流すことで、訪れる人々に特別な体験を提供します。また、インタラクティブな要素を取り入れることで、観る者が直接映像に触れ合うことができる展示も可能です。

情報共有

企業のオフィスや工場、学校などでは、LEDビジョンを利用して重要な情報を迅速かつ効果的に共有することが増えています。大画面で視認性が高く、更新が容易なため、スケジュールの共有や緊急情報の伝達、教育内容の提示など、幅広い用途での活用が進んでいます。

LEDビジョンは用途に合わせて選びましょう

この記事では、LEDビジョンの基本から、解像度を計算する方法、さらには多岐にわたる実用場面までを解説しました。適切な解像度の理解は、視認性と視覚的インパクトを最大化するために欠かせません。選ぶ際は、用途に合わせてこれらの要素を考慮し、最適なものを選びましょう。

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LEDビジョンのレンタルならレンタルビジョン

監修者
木下 大輔

<役職>キノテック株式会社 代表取締役

<経歴> 大学卒業後、三菱電機子会社でLEDビジョンのレンタル・運営業務に従事。 その後、技術取締役として映像技術会社を経て2020年にキノテック株式会社設立。