LEDビジョンは現代のデジタルサイネージに革命をもたらした技術です。屋内外問わず、鮮やかな映像表現が可能です。

ただし、その性能を左右するのに重要なのが「ピッチ」です。ピッチの選択1つで視認性や解像度、コストが大きく変わるため、設置環境や目的に合わせた最適な選定が求められます。

本記事では、LEDビジョンのピッチの特徴や選び方を解説します。

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LEDビジョンの仕組み

LEDビジョンは赤・青・緑の3色の発光ダイオードで構成された自発光型ディスプレイです。3色のLED素子をユニット化し、均一に配置したパネルを組み合わせて、大型ディスプレイを形成します。

液晶ディスプレイが背面からのバックライトを利用する間接発光なのに対し、LEDビジョンは素子自体が光を発する直接発光方式を採用しています。日本人研究者による青色LEDの実用化によって、鮮やかなフルカラー表示が可能となり、世界中で急速に普及しました。

LEDビジョンは素子の配置密度によって解像度が決まり、多くの素子を配置するほど、高精細な映像表現が実現できます。

ピッチとは

LEDビジョンのピッチとは、隣り合うLED素子間の中心距離のことです。単位はミリメートル(mm)で表され、2mmピッチであれば素子間の距離が2mm、6mmピッチなら6mmの間隔で素子が配置されています。

ピッチ値が小さいほど、同じ面積に多くのLED素子を配置できるため、より高い解像度と豊かな色彩表現を楽しめます。

高解像度の画像が小さなドットの集合体で表現されるのと同様に、LEDビジョンも多くの発光点で構成されるほど映像が滑らかで精細です。

また、ピッチサイズは視認距離との関係が重要です。設置環境に応じた最適なバランスが求められます。

関連記事:LEDビジョンの解像度とは?計算方法や選び方を解説

それぞれのピッチの特徴

LEDビジョンの性能を大きく左右するピッチは、設置場所や用途によって最適な選択肢が異なります。ここでは、ピッチサイズ別の特徴を解説します。

  • P2.5以下
  • P3.0~4.0
  • P5.0~8.0
  • P10以上

詳しく見ていきましょう。

P2.5以下

P2.5以下の超高精細ピッチは、室内環境での使用に最適です。下記のように、近距離での視聴を前提とした場面において力を発揮します。

  • >会議室のディスプレイ
  • 企業のエントランスに設置されるウェルカムモニター

小さな表示面でも精細な映像表現が可能なため、細かい文字やグラフィックスも鮮明に映し出せます。一方で、輝度や防水性能に制限があり、屋外での使用には不向きです。

また、高精細であるほど導入コストが高くなる傾向があります。

P3.0~4.0

P3.0~4.0の中精細ピッチは、屋内外どちらでも活用できる汎用性の高いサイズです。防水仕様に対応しているため、屋外でも高解像度のLEDビジョンを実現できます。

イベント会場のステージモニターや店舗前に設置する小型看板など、中距離からの視聴を想定した用途に最適です。高い視認性と耐久性を兼ね備えており、さまざまな環境に対応できる柔軟性が魅力です。

ただし、屋外向けの中では比較的高価であるため、予算との兼ね合いを検討する必要があります。

関連記事:イベントを盛り上げるLEDビジョンとは?導入事例も紹介

P5.0~8.0

P5.0〜8.0の標準ピッチは、屋外での使用に特化したサイズです。高い輝度と優れた防水性能を備えており、日中の明るい環境下でも鮮明な映像表示が可能です。

商業施設の大型看板やスポーツスタジアムの大型ビジョンなど、遠距離からの視認性が求められる場面で威力を発揮します。

1台あたりの単価は比較的リーズナブルですが、大規模な設置となるため、総費用は設計費や建設費も含めて大きくなりがちです。

広範囲にわたる視認性と耐候性のバランスが取れたピッチサイズといえるでしょう。

P10以上

P10以上の大型ピッチは、超遠距離からの視認を目的とした屋外大型ディスプレイに適しています。単価が低いため、ビル屋上の広告塔や外壁全体を活用した超大型ビジョンの構築に経済的です。

高速道路沿いの広告や超高層ビルの壁面など、数百メートル離れた場所からでも視認できる大型表示に向いています。遠距離からの視聴が前提なため、解像度は低くても高い輝度と視認性が確保できます。

ただし、設置規模が大きくなるため、素子数も多くなり設計費やメンテナンス費用には十分な計画が必要です。

ピッチを選ぶ際のポイント

LEDビジョンを導入する際には、下記4つのポイントを押さえましょう。

  1. コンテンツの種類や目的を明確にする
  2. 視認距離を確認する
  3. 消費電力を確認する
  4. コストを確認する

詳しく解説します。

ポイント①コンテンツの種類や目的を明確にする

細かい文字情報を多く含むコンテンツの場合、ピッチが粗いと文字が潰れて読みづらくなるため、より細かいピッチが必要です。一方、単純な映像や大きな文字のみの表示なら、比較的粗いピッチでも十分に視認性が確保できます。

たとえば、屋外イベントで大画面に映像を流すだけならP5.0以上でも効果的です。

また、高精細な映像で没入感を演出したい場合は細かいピッチが適しています。しかし、あえてレトロ感を出したい場合は粗めのピッチを選ぶ演出方法も考えられます。

コンテンツの内容に応じたピッチ設定が、見やすさとコストバランスの最適化につながるでしょう。

ポイント②視認距離を確認する

視認距離とは、LEDビジョンと視聴者の距離を指します。視聴者とLEDビジョンの距離が近ければ近いほど、ピッチは細かくする必要があります。

基本的に、視認距離が近い場合はピッチを小さく、遠い場合は大きなピッチでも問題ありません。一般的な計算式は、下記のとおりです。

  • >最短視認距離(mm)÷1000=適正ピッチ(mm)
  • 視認距離(m)÷1.16=最適ピッチ(mm)

たとえば、視認距離が5mならピッチは約4.3mmが理想です。反対に30m離れるなら、25mmでも違和感なく見られます。10m離れた場所からであれば、8.6mm程度のピッチで十分な視認性が得られます。

距離が近すぎるとピクセルの粗さが目立ち、遠すぎると細かいピッチの高精細さが活かせません。設置環境に合わせた適切な視認距離を測定しましょう。

ポイント③消費電力を確認する

LEDビジョンは、ピッチが細かいほどLED素子の数が増えるため、消費電力も比例して大きくなります。運用コストを長期的に考えるうえで、消費電力は見逃せないポイントです。

とくに屋外用の高輝度ビジョンは電気代がかさみやすく、年間のランニングコストに大きな影響を与えます。導入段階でピッチの細かさにこだわりすぎると、想定以上の運用コストが発生する場合もあるでしょう。

消費電力の目安も必ず確認し、適切なバランスで選ぶことが大切です。

ポイント④コストを確認する

LEDビジョンの導入にあたっては、ピッチだけでなくトータルコストの把握も欠かせません。コストは、大きく分けて下記3種類があります。

コストの種類 内訳
初期費用
  • 本体価格
  • 設置工事費
  • 材料費
  • 施工費
  • 既存設備の撤去費用
運用費用 電気代
保守費用
  • 定期点検
  • 部品交換
  • 故障時の修理対応

ピッチを細かくするほどこれらのコストも上がるため、導入前に総合的なシミュレーションを行いましょう。

ピッチと価格の関係

ピッチが小さいほど、同じ面積内に配置するLED素子の数が増加する傾向です。10mmピッチから5mmピッチに変更すると、同じ大きさのパネルでLED素子数は4倍になります。

この素子数の増加が直接製造コストに反映されるため、高精細な小ピッチ製品ほど価格が高騰します。

反対に視認距離が遠い場合など、用途によっては大きめのピッチを選べばコストを大幅に抑えることも可能です。ピッチ選定は、画質だけでなく予算とのバランスも考慮しましょう。

屋内と屋外でピッチに違いはある?

屋内と屋外では、適切なピッチサイズの選定基準が大きく異なります。

屋内環境では一般的に、6mm以下の細かいピッチが選ばれることが多い傾向です。視認距離が比較的短く、高精細な映像表示が求められるオフィスやショッピングモール、展示会場などで活用されます。

一方、屋外では視認距離が長くなるため、必ずしも細かいピッチである必要はありません。視認距離に合わせた最適なピッチを選ぶことでコスト効率を高められます。

また、屋外設置では高い輝度が必要となるため、同じピッチでも屋内用より明るい製品が選ばれます。さらに、防水性能(IP保護等級)も必須条件です。

ピッチサイズだけでなく、過酷な環境に耐えられる製品を選ぶことも重要なポイントです。

まとめ

LEDビジョンは、設置場所や用途に合わせたピッチ選びが重要です。細かいピッチほど高精細ですが、必ずしも最良の選択ではありません。

屋内・屋外や視認距離などに合わせて仕様を選ぶことで、最大限の効果を発揮できるでしょう。

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監修者
木下 大輔

<役職>キノテック株式会社 代表取締役

<経歴> 大学卒業後、三菱電機子会社でLEDビジョンのレンタル・運営業務に従事。 その後、技術取締役として映像技術会社を経て2020年にキノテック株式会社設立。