デジタルサイネージのランニングコストはどれくらいかかる?

デジタルサイネージの導入には、初期投資のほかにランニングコストが必要です。コストは使用する機器や運用方法によって異なり、電気代や通信料、システム利用料などの要素が関係しています。

この記事では、デジタルサイネージのランニングコストの内訳や初期費用の相場、コストを抑えるための方法を詳しく解説します。最適なデジタルサイネージの導入・運用プランを立てたい方は、ぜひ最後までお読みください。

デジタルサイネージにかかるランニングコスト

デジタルサイネージにかかるランニングコストは、5つあります。

  • 電気代
  • インターネット通信料
  • CMS利用料
  • コンテンツ制作費用
  • 保守費用

費用はそれぞれ異なる上に、運用方法によっても変わってきます。5つのコストを詳しく見ていきましょう。

電気代

電気代の計算方法は、消費電力(W)×稼働時間(h)×電気料金単価(円/kWh)です。

50インチの一般的なデジタルサイネージを1日8時間、30日間稼働させた場合、月額の電気代は1,000〜2,000円ほどです。

また、屋内用と屋外用では消費電力に差があります。

項目屋内用デジタルサイネージ屋外用デジタルサイネージ
消費電力100〜120W200〜260W
月間電気代(1日8時間/月30日)約648〜778円約1,290〜1,689円
電気料金単価27円/kWh27円/kWh

電気代を削減するには、省エネ性能の高い最新モデルの導入が最適です。運用時間の最適化や、明るさの自動調整機能の活用も検討しましょう。

インターネット通信料

デジタルサイネージをネットワーク経由で管理・運用する場合は、インターネット通信料が発生します。

料金の目安は、固定回線の使用で月額4,000〜6,000円ほど、モバイル回線ではデータ通信量に応じて月額2,000〜1万円ほどです。

通信料を抑えるには、コンテンツの更新頻度や配信データ量を考慮し、適切な通信プランを選択しなければいけません。複数台のデジタルサイネージを運用する場合は、1つの回線を共有すると節約できる可能性があります。

ただし、同時に多数の端末が通信を行うと、表示の遅延やコンテンツのダウンロード失敗などのトラブルにつながりやすいです。回線速度は、適切なプランを選ぶ必要があります。

また、オフライン運用が可能な場合は、コンテンツを定期的に更新すると通信料を削減できます。

CMS利用料

CMS(コンテンツ管理システム)は、デジタルサイネージのコンテンツを効率的に管理・配信するためのソフトウェアです。

利用料は機能や対応端末数によって異なりますが、月額2,000〜1万円ほどです。

CMSを選ぶ際は、必要な機能と予算のバランスを考慮しなければいけません。シンプルな静止画表示だけなら、基本機能のみで十分です。しかし、複数の拠点での一括管理や動的なコンテンツ配信が必要な場合は、高機能なものが適しています。

また、初期費用が発生するものもあるため、長期的な運用コストを考慮して検討すべきです。自社でコンテンツ管理が可能な場合は、独自のシステムを構築すると利用料を削減できる可能性があります。

コンテンツ制作費用

デジタルサイネージの効果を最大化するには、魅力的なコンテンツが欠かせません。

静止画は、1枚あたり1万〜3万円が目安です。動画コンテンツは、2分ほどの簡単なものでも10万円以上かかる可能性があります。

コストを削減するには、自社で制作できるものを内製化しましょう。テンプレートの活用や、既存の広告素材の流用が有効です。

ただし、デジタルサイネージの特性を活かしたコンテンツの制作には、専門スキルが必要な場合もあります。コストと効果のバランスを考慮し、必要に応じて外部への依頼も検討すべきです。

また、コンテンツの使い回しや季節ごとの更新など、制作スケジュールを明確にすると、長いスパンでのコスト削減につながります。

保守費用

デジタルサイネージを安定して運用するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。おもな保守費用は、3つあります。

  • 機器の点検
  • ソフトウェアのアップデート
  • トラブル対応

費用の目安は、機器価格の5〜10%ほどです。100万円のシステムなら、年間5万〜10万円ほどがかかります。

コストを抑えるには、信頼性の高い機器を選択し、適切な使用環境を整えましょう。保守契約の内容を確認し、必要最小限のサービスを選択すれば最適化できます。

一方、保守サービスを省略するとトラブル時の対応が遅れ、機会損失につながる可能性があります。長期的な運用を考慮しつつも、適切な保守体制を整える意識を持ちましょう。

デジタルサイネージの導入にかかる初期費用

デジタルサイネージの初期費用は、本体の種類や設置環境によって異なります。

項目価格相場
本体費用(50インチ屋内用)20万〜50万円
本体費用(50インチ屋外用)50万〜100万円
設置工事費5万〜20万円
電気工事費3万〜10万円

初期費用の削減に注力するあまり、品質や機能を犠牲にしないよう注意すべきです。適切な機器選択と設置工事は、長期的な運用コストの削減につながります。

納得のできる導入を実現するためにも、本体と工事の費用を事前に把握しましょう。

関連記事:デジタルサイネージの価格や費用を抑えるコツを解説

本体の費用

デジタルサイネージの費用は設置環境によって異なり、50インチの一般的な屋内用では20万〜50万円が目安です。同サイズの屋外用は、防水・防塵機能や高輝度ディスプレイを搭載しているため、50万〜1,00万円ほどまで上がります。

本体を選ぶ際は、価格だけでなく、設置環境や使用目的に合った機能を持つモデルに注目しましょう。明るい場所に設置するなら高輝度モデル、インタラクティブな操作を想定するならタッチパネル機能が適しています。

また、長期的な運用を考えると、省エネ性能や耐久性も欠かせない基準です。初期費用が高くても、ランニングコストが低く抑えられる製品を選べば、トータルコストの削減につながる可能性があります。

工事の費用

デジタルサイネージの設置場所や取り付け方は、ニーズや環境によってさまざまです。

費用は、一般的な壁掛け式で5万〜20万円ほどです(ディスプレイの取り付けや配線作業を含む)。電気工事が必要な場合は、別途3万〜10万円ほどがかかります。

工事費用を抑えるには、設置場所の事前調査が欠かせません。既存の電源や通信環境を活用できるか、壁の強度は十分かなどを確認し、必要最小限の工事で済むよう計画を立てましょう。

デジタルサイネージのランニングコストを抑える方法

デジタルサイネージのランニングコストを抑える方法は、6つあります。

方法内容期待される効果
省エネ機器の導入最新のLED技術を採用した低消費電力モデルを選ぶ電気代の削減(最大50%程度)
コンテンツ更新頻度の最適化必要最小限の更新頻度に抑え、通信量を削減する通信料とCMS利用料の削減(20〜30%ほど)
定期メンテナンスを実施する機器の清掃や点検を定期的に行い、故障を予防する修理費用の削減と機器寿命の延長(15〜25%ほど)
コンテンツ制作の内製化社内でコンテンツを制作し、外注コストを削減するコンテンツ制作費の削減(30〜50%ほど)
テンプレートを活用する汎用的なテンプレートを使用し、制作時間を短縮するコンテンツ制作費と労力の削減(20〜40%ほど)
一括管理システムの導入複数台のデジタルサイネージを効率的に管理する運用コストと労力の削減(15〜30%ほど)

これらの方法を実践するには、専門知識や手間が必要です。しかし、キノテックが提供するレンタルサービスを利用すれば、初期費用を抑えつつ、保守や管理の手間を軽減できます。

また、最新機器を利用できるため、技術の進歩に合わせた運用の効率化が可能です。

デジタルサイネージのランニングコストを抑えたいなら、ぜひキノテックのレンタルサービスを検討してください。

まとめ

デジタルサイネージのランニングコストは、電気代や通信料、CMS利用料など、さまざまな要素で構成されています。これらのコストを適切に管理し、運用を効率化すれば、効果を最大化できるでしょう。

初期費用とランニングコストのバランスを考慮しながら、目的や予算に合った最適なプランを選択してください。

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監修者
木下 大輔

<役職>キノテック株式会社 代表取締役

<経歴> 大学卒業後、三菱電機子会社でLEDビジョンのレンタル・運営業務に従事。 その後、技術取締役として映像技術会社を経て2020年にキノテック株式会社設立。