オーロラビジョンは、スポーツ競技場や商業施設などで広く採用されている大型ディスプレイです。鮮やかな映像は迫力ある演出を可能としており、国内外問わず広く用いられています。イベント開催時やプロモーションなどに活用することで、多くの人の注目を集められるでしょう。

この記事ではオーロラビジョンの特徴を掘り下げ、魅力を解説します。導入メリットについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

オーロラビジョンとは

オーロラビジョンとは、三菱電機株式会社が開発した大型映像装置です。おもにスポーツ競技場や公共施設などで、ライブ映像を大画面で表示するために使用されています。

オーロラビジョンは、1980年に米国のドジャースタジアムで行われた大リーグのオールスター戦で初めて使用されました。当時は単色の設置電光掲示板が一般的で、屋外で使用できる世界初の大型映像機であるオーロラビジョンは、注目を集めました。

開発当時は、プロジェクター用として一般的に使用されていたCRT方式(ブラウン管)を採用。その後、発光素子であるFMCRTの開発やLED(発光ダイオード)の適用など、多くの技術革新を行いました。その結果、当時の課題点である画質の低さや消費電力の大きさなどを克服し、画質が飛躍的に向上しています。

オーロラビジョンは野球場や競馬場などのスポーツ競技場へ広く普及し、観客を盛り上げる手段として定着しています。現在でも、世界中のさまざまな場所で利用されている映像装置です。

LEDを採用したオーロラビジョンの特徴

LED(発光ダイオード)を採用したオーロラビジョンは、高輝度で鮮やかな映像を実現し、観客を圧倒する臨場感を生み出します。

ここでは、オーロラビジョンの特徴である「明るさ」と「ピッチ」について解説します。

明るさ

LEDを採用したオーロラビジョンは、従来のCRT方式に比べて高い輝度が特徴です。LED素子自体が光るため明度が高く、映像を鮮明に映し出せます。

なお、オーロラビジョンの明るさは、屋外用で5千〜1万cd(カンデラ)といわれています。LED素子1つごとの明るさを0.5%以下の精度で調整することで、均一な画面表示を可能にしました。

また、光源管の電流を調整して輝度のばらつきを補正し、点灯時間幅を制御して画像の濃淡を表現する機能も備えています。これにより高い輝度による鮮やかな映像を実現し、視覚的なインパクトを生み出しているのです。

ピッチ

ピッチとは、隣り合う画素間の距離のことです。ピッチが広いと画質が粗くなり、細かいほど高精細な映像を表示できます。

オーロラビジョンのピッチは、設置場所や用途にあわせてさまざまな種類が用意されています。ピッチが細かいほど画質は向上しますが、その分コストも高くなるため注意が必要です。

なお遠くから見る場合は、ピッチが広いタイプでも十分美しい映像を楽しめます。一方、近くで見ることが多い場合は、ピッチが狭く高画質なタイプが適しています。設置場所や用途にあわせて、最適なピッチのモデルを選ぶことが重要です。

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オーロラビジョンの魅力

オーロラビジョンが広く普及した背景には、製品が持つ魅力が関係しています。

  • 魅力①防水・防塵対応ができる
  • 魅力②大型化しても見やすい
  • 魅力③省エネ性に優れる

オーロラビジョンの魅力について理解を深めましょう。

魅力①防水・防塵対応ができる

オーロラビジョンのLEDパネルは、防水・防塵処理を施せるため、屋外での設置にも適しています。とくに、砂埃や雨にさらされる可能性が高い野外スタジアムなどでは、耐水性や防塵対策が必須です。

LEDパネルを用いたオーロラビジョンは、砂埃や雨はもちろん、直射日光にも耐えられます。野外スタジアムや音楽フェスなど、さまざまな環境下で設置が可能です。

また、オーロラビジョンは複数のLEDパネルを組みあわせているため、一部が破損しても、その部分のみ交換するだけで再利用できます。最新のモデルでは、LED素子自体に耐水性を持たせられるようになり、より天候からの影響を受けにくくなっています。

魅力②大型化しても見やすい

オーロラビジョンは、スタジアムのような広大な空間でも、隅々までクリアな映像を映し出せます。競技場で試合観戦をしている時に、どの席から見ても選手のプレーがはっきりと見えるのは、オーロラビジョンの高い視認性のおかげです。

大型でも見やすい理由は、LEDが均一に発光し、どの角度から見ても明るさが一定に保たれるためです。また、LEDの配置を緻密に設計することで、視角によって色が変化したり、暗く見えたりする現象も最小限に抑えています。

さらに設置場所や目的にあわせて、サイズや形状のカスタマイズも可能です。正方形や長方形だけでなく、曲面や円形など、さまざまな形状のオーロラビジョンが登場しています。スポーツ観戦だけでなく、広告やイベントなどのさまざまなシーンでの活躍に期待できるでしょう。

魅力③省エネ性に優れる

オーロラビジョンの光源であるLEDは、蛍光灯や白熱灯と比べて、消費電力が少なく寿命が長い特徴を持ちます。長時間の連続運転にも耐えられるため、ランニングコストの大幅な削減が可能です。長寿命であるため、パネルを頻繁に交換する必要もありません。

またオーロラビジョンには、効率のよい冷却システムが搭載されています。LEDは発熱するため、適切な冷却を行わないと寿命が短くなり、明るさも低下するおそれがあります。

最新のオーロラビジョンは、冷却ファンや熱伝導性の高い素材を使用することで、発熱を抑えられるのが特徴です。これにより、直射日光の下でも安定した動作を実現しています。

まとめ

オーロラビジョンはLEDを採用することで、従来の映像表示装置が抱えていた課題を克服し、高いパフォーマンスを実現しています。高輝度で鮮やかな映像は、スポーツ観戦やコンサートなどで観客を飽きさせず、盛り上げる効果に期待できるでしょう。

また防水や防塵性能に優れているため、街頭ビジョンやスタジアムなどの屋外設置に適しています。高いカスタマイズ性により、設置場所や目的にあわせて、サイズや形状を自由に調整できる点も魅力の1つです。

オーロラビジョンは高い視認性や省エネ性能など、さまざまなメリットを備えています。高画質で魅力的な映像は、多くの人々の関心や興味を惹きつけるでしょう。来場者や観客からの注目を集めたいシーンで、オーロラビジョンを活用してみてはいかがでしょうか。

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監修者
木下 大輔

<役職>キノテック株式会社 代表取締役

<経歴> 大学卒業後、三菱電機子会社でLEDビジョンのレンタル・運営業務に従事。 その後、技術取締役として映像技術会社を経て2020年にキノテック株式会社設立。